タイルの生地の色のお話

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みなさんこんにちは。

今回は以前に出来たら良いなと思っていた“タイルの生地の色”についてお話していこうかと思います。

タイルの生地の色=使用している材料の土の種類によって違ってきます。

生地の色が釉薬の色にも影響していたりするので、生地の土との相性や色味によってタイルの色味もそれぞれに違ってくるという事です。

例えば下の写真

何かしら配合は違うのかと思いますが、同じ色味の釉薬を使って生地の土が違うタイルだとこんな感じに違いが出てきます!

この真っ白に仕上がる土。実はお高い材料なのですよ。

タイルの裏面を見るとよくわかりますが、

真っ白の生地・ネズミ色っぽい生地・茶色い生地など色が違うのもよくわかりますよね。

作られた時期やメーカー、狙いによって様々な材料を使っている為、色味が違っているようです。

ちなみに裏面が茶色の生地は昭和の頃のタイルに多く見られるようで、メーカーの社長様からお聞きした話ですと、「だいぶ前からもうこの材料では作ってないから、この色は見れば昔のだなーってすぐわかるよ。」との事でした。

作善堂でタイルシンクに日々使うタイルでも、この茶色い生地のタイルはレアかなと思います。

どちらかというと混ぜ物が多い土のようで、良くも悪くも昔仕様のタイルになりますが、見つけるとおっ!と思いますね。

みなさんも裏面が茶色いタイルに出会ったら「君はレトロな子なのね〜。手元に来るまで待っててくれたのね〜。」とねぎらいつつ使ってあげてください。笑

ここ最近ですと、鮮やかな色合いや透明感を出すために真っ白の生地を使っていたり、黒を引き立たせるために黒っぽい生地を使ったりとメーカーさんも色々と試行錯誤してタイルを作ってくださっているんだなと感じます。

自分の使っているタイルの裏は何色だろうか?と少し見てもらえたらなと思います。

タイルは表の色味や形に目が行きがちですが、生地の色や裏足の形、紙貼りやネット貼りの状態などよーく観察してみると面白い発見も多い、長く作られているからこその素材だと思います。

是非是非色んな角度からタイルを楽しんでいただければと思います!

それでは、今回はこの辺りで。

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