糊はり作業

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みなさんこんにちは。

蒸し蒸しジメジメした日が多くなってきて虫も活動が活発になり戦々恐々の私ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。(毎年スタッフの誰かがが謎の虫に噛まれて、足がパンパンに腫れて怖すぎます。)

さて、今回はタイルシンクを作る際に底面などを並べた後にしている糊はり作業についてつらつらと。


作善堂ではタイルシンクの底面を手作業で並べて作っているデザインが多々ございます。

きゅっとタイルを敷き詰めているデザインもあれば、写真のように1粒1粒タイルを配置しているデザインもありますが、どちらの場合でもシート状にするために紙と糊で貼り付ける作業をします。

いつも工房では表紙貼りといってタイルの表側に紙を貼ってシートにしています。(裏側にネットを貼ってシートにする裏ネット貼りという貼り方もあります。)

紙も糊もタイル用のものを仕入れて使っていますが、紙は剥がしやすいように裏面がツルツルの加工がされた紙になり、糊は紙貼り用で販売されているでんぷん糊になるので、タイル施工の際に水で濡らすと綺麗に剥がせる仕様になっているんです。

この糊が濃すぎると、職人さんが施工するときに糊残りがひどくなり、タイル表面の拭き取りが大変になってしまいます。簡単には紙から剥がれ落ちないけど、剥がした後にはなるべく表面に残らない程度になるようにと念を込めながら貼ってはいますが、現場ではさていかに。笑

紙の裏面にあたるツルツルの面に糊をある程度均一に塗って、貼るときは裏返してツルツルの面がタイルにつくように貼っていきます。(たまに誤って反対に貼ってしまい職人さんに大変な思いをさせてしまうことがあったりなかったり。)

また、タイル貼り用の紙には右上向きに矢印が印刷されていて、こっち方向に合わせて施工していってねーという印になります。この矢印の方向をぐちゃぐちゃにしたり、右上じゃない方向に間違えて貼ると職人さんから疑問の呼び出しを受けることも過去にありました。(最近は成長したので、このミスはなかなかしなくなりましたよ!笑)

全面を覆うように貼り付け、紙とタイルがきちんと張り付くようにタワシでこすります。細かなタイルの並びの時はタワシは使わず、ずれないように手で優しく押さえながら作業することもあり、その時々で一番良さそうな方法で製作しています。

ちなみに写真の場合は、手とタワシのハイブリッドで貼ってみました!

最後に半乾きくらいの状態でタイルごと板にひっくり返します。さらに板をかぶせて、上に重石をし真っ直ぐ乾くようにして作業終了です。

お客様からたまに「シンクには最初からシートになってるのを貼ってるのかと思ってました!」とお声がけいただきますが、デザインが凝っているようなものはこんな感じでものすごーくアナログに工房で人の手で並べて、貼ってとチマチマ作業をしております。

こんな感じで日々、ご注文品やオーダー品、新作などをスタッフがそれぞれ担当して作っています。

古民家リフォームや新築、商店街や店舗、学校など、今までにもいろんなところに設置頂いておりますが、その場に似合うお気に入りの1台が見つかるよう、また素敵なシンクを作っていけたらと思っています。

さてさて取り留めも無くお話をしてきましたが、今回はこの辺りで。

それでは、また。

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