タイルや焼き物の色についての話と上絵や釉薬についても少し!

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みなさんこんにちは。

急に本格的に寒くなってきましたね!

作善堂のある岐阜県多治見市は暑さで有名な地域ですが、

夏は暑く、冬は寒いです。夏が暑いのでより寒く感じるだけかも

しれませんが、やはり寒いです。

みなさんも風邪やインフルエンザにはお気をつけくださいね!

 

そして、今回は焼き物の色について少しお話していこうかと思います!

 

タイルもそうですが、焼き物の色は釉薬の段階でついている場合と

釉薬の上にさらに色をのせている(上絵というやつです)場合があります。

 

釉薬の場合はだいたいが1000℃を超えて焼いている為、

(磁器製のタイルの場合は1250℃を超えます!)

色の劣化もほとんどなく耐久性にも優れています。

しかし、1250℃以上の温度に耐えられる顔料や原料(色を付けるもと)を使わなければなりません。

成分によっては、デリケートで少しの温度差で色が飛んでしまったり、

安定した色が出なかったりと、私も陶芸を学んでいるときはよく失敗しました。

 

そして、上絵は釉薬をかけて焼いた後、上絵用の絵の具で色を付け、さらにもう一度焼きます。

色やモノにもよりますが800℃前後で焼かれるため、釉薬では出せなかった低温での色合いが出せます。

ですが、焼いている温度が低いという事は、その分耐久性は下がります。

よくある絵がついているお皿なんかがそうですが、あまり強くこすったり長く使っていると

絵がはがれたり、薄くなったりしますよね?あれがそうです。

また、上絵だと耐酸性も低い為、屋外のタイルなんかには使えないんですよ。

 

…そうなんです、シンクは屋外での使用を主に想定しているため、この上絵のものは使えないんです。

上絵の色は、鮮やかで綺麗なんですけどね。ちょっと残念。

金色なんかもこの上絵でついている上、他の色よりさらにデリケートで

成分の純度が上がれば上がるほど、焼く温度が低くないと飛んでしまうんですよ。

高いのにもったいない事になります(笑)

 

 

ですので、作善堂のタイルシンクで使用しているタイルは釉薬段階で色がついている

ものを基本に使用していますので、色の劣化もほとんどなく、耐久性にも優れています!

 

 

ちなみに、タイル素材のシート張りでは上絵で色を付けた商品も扱っていますので、

使用場所にはご注意いただきたいと思います。

上絵の商品は焼く回数も手間もかかっているので、他のタイルに比べて価格が高いものや、

写真のように色が鮮やかなものが上絵のものになりますね。

HC25-20-1 HC25-10-1

 

作善堂で扱っている商品ですと

HC25-10HC25-20HC25-30 HC25-40

PT25-10PT25-20PT25-30 /PT25-40 /PT25-50 PT25-GL / PT25-SL(今後登場予定)

になります。

 

そして、焼き物の色というのはどうしても暗めの色が多いように思っていたのですが、

色々なメーカーさんの努力により、鮮やかな色合いもでてきています。

 

美濃焼タイル クラフト用袋詰めタイル 美濃焼タイル クラフト用袋詰めタイル

 

タイルメーカーさんも何か新しい、良いものをと頑張っていらっしゃいます。

作善堂ではそんなメーカーさんの商品も多く扱っていますので、ご覧頂ければと思います!

メーカーさんのお話もまた、していきたいなと思います!

 

それでは、また!

 

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